【WMT】ウォルマート 米国最大の小売り企業

読者の皆様、お久しぶりです。りんりん (@RinRin_aoihabur)です。

今日は米国株ウォルマート【WMT】を紹介します。

りんりんの厳選した保有銘柄の一つでもあります。

りんりん
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りんりんがウォルマートの銘柄分析をしてみたよ!

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 【基本情報】

ウォルマート【ティッカー:WMT】は、米国最大の小売りと卸売り事業を運営する企業です。ウォルマート社は“Every Day Low Price(EDLP)”-毎日をお買い得に-を理念に、アメリカ全土にスーパーマーケットを展開しています。米国のみならず世界中に事業展開しており、事業は大きく3つに分かれています。

【 ウォルマートの3つの事業 】

  • ウォルマート米国事業・・・売上比率7割
  • ウォルマート国際事業 ・・・売上比率2割
  • サムズ・クラブ事業(会員制スーパーマーケット) ・・・売上比率1割

日本では、ウォルマートが西友を子会社して事業を展開しています。2018年には楽天との業務提携を発表しており、ネットスーパー事業の展開も進めています。

↓ウォルマート・ジャパンのHP

https://www.walmartjapanseiyu.com/

本銘柄は生活必需品セクターに属しており、NYダウ、S&P500の構成銘柄です。生活必需品セクターに属するのは食品、飲料、タバコなどの製造業者・卸売り業者や非耐久家庭用品・パーソナル用品の製造業者です。一般的に景気に左右されにくいセクターと言われています。米国の同セクターで比較しますと、プロクター&ギャンブル【PG】、コカコーラ【KO】、ペプシコ【PEP】に次ぐ時価総額4位の会社です。ウォルマートの創業は1962年で、世界一規模の同族経営会社としても有名です。(創業者サム・ウォルトンのウォルトン一族による経営)

上記は過去140年のチャートです。

素晴らしい右肩上がりのチャートですね。2015年後半に売上見通しの悪化で大きく下げましたが、その後は回復し近年は好決算で急上昇しています。

それでは、早速ウォルマート【WMT】の強みと弱みを見ていきましょう!

【強み-Strength-】

 まずは、 ウォルマート【WMT】 の強みをみていきます。私が思う主な強みは2点あります。

①アメリカの小売業でダントツのシェア

2019年現在、ウォルマート【WMT】はアメリカの小売業のシェアはダントツ1位です。 下記のグラフを見ていただければ分かりますが、2位アマゾンの売上高の3倍以上です。 ちなみに、米国小売市場全体に対する同社のシェアは約9%ほどだそうです。

ウォルマート 【WMT】 は全米に約5000店舗あり、各店舗から5マイル(約8km)以内に住んでいる人の数はトータルで全人口の2/3を超えます。米国全土に実店舗を張り巡らせているのが同社の大きな強みだと思います。

2019年全米小売業売上高のランキング “流通視察ドットコムより引用”

 ②連続増配45年の配当貴族

  ウォルマート【WMT】 は連続増配45年の配当貴族です。配当は株主のリターンの源泉で、連続増配銘柄は配当により株価が支えられており、無配当銘柄と比較して株価の上下が少ないのが特徴です。同社はこれまですさまじい成長スピードだったので、連続増配45年にも関わらず配当利回りは2.01%程度と低めです。今後は成長が鈍化し、配当重視の高配当銘柄に変わっていくことも考えられます。

※連続増配25年以上の企業は配当貴族と言われています。

【 ウォルマート【WMT】 配当情報】

・年間配当額 2.12$

・過去5年配当利回り 2.44%

・過去5年平均増配率 2.01% 

・連続増配年数 45年

【弱み-Weakness-】

次に、 ウォルマート【WMT】 の弱みをみていきます。 私が思う主な弱みは2点あります。

①”薄利多売”で利益率は低水準

ウォルマート【WMT】の2009年~2018年の営業利益率は平均5%程度と低水準です。 同社はこれまで、徹底的な低価格を武器に事業を拡大させてきました。ただでさえ、”薄利多売”で利益率の低い小売業界ですので、ウォルマートはその特徴が顕著に現れています。

↓ウォルマートの業績分析は下記のサイトがおすすめです。

ウォルマート(WMT)銘柄分析:株価指標と配当利回りから導いた割安な株価の条件 - 複利のチカラで億り人
ウォルマートの決算データや増配率、配当性向をグラフで可視化しています。PER・PSR・PBR・配当利回りの長期データをもとに現在の株価が割安なのかを確認することもできます。

ある程度の利益率の低さはどうしようもなく、同社の株主になる場合は注意が必要です。ただ、利益率が低く場合でも、現状の売上高を維持できる安定性があれば、株主に安定した利益還元をもたらしてくれるでしょう。これまでは成長株(グロース株)という側面が強かったウォルマート【WMT】ですが、今後は成熟株になっていくと思います。

②ネットスーパー事業でシェアを脅かされるリスク

ウォルマート【WMT】の強みで少し紹介しましたが、近年アマゾンを筆頭とするEコマース(電子商取引)が小売業界のシェアを奪い始めています。特にアマゾンは2019年時点で全米売上高第2位とウォルマートの背後に近づいています。ただ、ウォルマート 【WMT】 もオンライン販売に多額の設備投資を行っており、徐々に拡大させています。

※Eコマースは日本語で電子商取引、いわゆるネットショッピングのことです。

↓下記は Eコマース時代 の ウォルマートVSアマゾンの考察記事です。両社の戦略が紹介されており、面白いです。今後の展開に要注目です。

アマゾンと正面対決!ウォルマートの意外な秘策とは | Japan Innovation Review powered by JBpress
ヒートアップするウォルマートとアマゾンとのラストワンマイルの戦い。今後、ウォルマートはアマゾンの対抗軸として、どのような差別化戦略をとるべきか?

【まとめ】

米国小売最大手のウォルマート【WMT】に対する、私の考えを整理してみました。現時点では実店舗の売上でダントツのシェアを誇っています。しかしながら、今後はオンラインショッピングをどこまで取り込んでいけるかで売上高が決まっていくだろうと感じています。どの分野でもそうですが、パソコン・スマホが生活の一部になった現代では、IT(Internet Technology)をどう事業戦略に取り組むかが鍵となってきます。ウォルマートVSアマゾンの今後に要注目です。

りんりん
りんりん

オンライン販売の動向に注目しながら、ホールドしたい銘柄だね!

投資はあくまで自己責任でお願いします。

Believe in yourself.

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