読者の皆様、お久しぶりです。りんりん (@RinRin_aoihabur)です。
今日は中国株ADRのアリババ【BABA】を紹介します。
中国株ADRとは・・・米国のニューヨーク市場やナスダックに上場している中国株のことです。米国株と同じようにドル建てで取引できます。
りんりんの厳選した保有銘柄の一つでもあります。
りんりんがアリババの銘柄分析をしてみたよ!
【基本情報】
アリババ【ティッカー:BABA】は、中国最大のeコマース(電子商取引、いわゆるネットショッピング)を担う企業です。事業領域や異様なまでの成長速度などがアマゾン【AMZN】と重なる部分が多く、中国版Amazonとも呼ばれています。
↓アリババ・ジャパンHP
上図はアリババ 【BABA】 の事業一覧です。同社はeコマースを中心とした様々な事業を展開しており、CtoCの“タオバオ”やBtoCの“Tモール(天猫)”、BtoBの“アリババ(1688.com)”が主力の事業になります。その他にも、物流分野では物流データプラットフォーム“ツァイニャオネットワーク”、金融分野ではQRコード決済“アリペイ”があります。
上記は過去5年のチャートです。
アリババ【BABA】は1999年創業で、2014年にニューヨーク証券取引所に上場しました。当時は世界史上最大のIPOとして華々しく上場しました。創業からまだまだ日が浅いですが、その成長スピードは凄まじいものがあります。直近の2年は米中貿易摩擦の影響もあり、株価は今一つ伸び悩んでいます。
それでは、早速アリババ【BABA】の強みと弱みを見ていきましょう!
【強み-Strength-】
まずは、 アリババ【BABA】 の強みをみていきます。私が思う主な強みは2点あります。
①eコマース市場を独占
アリババ【BABA】の”Tモール(天猫)”は中国国内でeコマース市場のシェア約55%(2018年上半期)と半分以上を占めています。2位の”JD.com”はシェア約25%なので、ダントツ1位です。
また、中国のBtoCでのEコマース市場は米国を抑え1位ですので、その恩恵を最大限得られるアリババ【BABA】は非常に魅力的です。
②商業、物流、金融すべてを掌握
基本情報でも説明しましたが、アリババ【BABA】はeコマース市場の”商業”のほか、”物流”と”金融”にも力を入れています。特に”金融”ではQRコード決済“アリペイ”が中国国内で浸透しており、利用者約4.5億人の世界最大級のネットワークとなっています。
日本でもコンビニや飲食店などで下記のマークを目にする機会も多いのではないでしょうか。
【弱み-Weakness-】
次に、 アリババ【BABA】 の弱みをみていきます。 私が思う主な弱みは2点あります。
①成長の鈍化は避けられない
直近の2019年4-6月期の決算では、売上高が前年同期比42%増の163億ドルでした。今や大企業となったアリババ【BABA】ですが、今なお驚異的な成長率を記録しています。
これまで中国国内の巨大マーケットを新規開拓してきましたが、ネット消費者人口は安定に向かっており、既に新規顧客の獲得は難しい状況です。既にアマゾンが一定の世界シェアを確保している中で、世界に進出してシェアを拡大するのも限定的と思いますし、成長の鈍化は避けられないと考えています。
今後はリアル店舗の開拓やクラウドサービスの提供など、新たな事業の動向に注目したいところです。
②米中貿易摩擦の影響大
アリババ【BABA】は中国国内の内需頼りで米中貿易摩擦の影響を直接受けるわけではありませんが、中国の景気が悪くなる可能性も高いため、米中貿易摩擦の影響は大きいです。ここ2年の株価を見ても分かる通り、しばらくは我慢が必要な局面になりそうです。
米中貿易摩擦は長期化することが予想されますので、中国株の不調は長続きするかもしれません。とはいえ、中国の巨大市場がなくなるわけではありませんし、アリババ 【BABA】 の優位性が消えるわけではありません。
2019年9月28日現在、中国株にとって嫌なニュースが舞い込んできました。しばらくはトランプ米大統領の言動に振り回されそうです。
【まとめ】
中国版Amazonと呼ばれるアリババ【BABA】に対する、私の考えを整理してみました。米中貿易摩擦の長期化や成長の鈍化も予想されており、中期的な株価の見通しは我慢が必要な局面かもしれません。私としては、米国株一点集中よりは世界分散のため中国株も少しは保有しておこうという考えです。中国株の中では、既にeコマースとキャッシュレス決済で高い国内シェアを誇るアリババ【BABA】は魅力的だと思います。
中国への分散投資先としておすすめだよ!
投資はあくまで自己責任でお願いします。
Believe in yourself.
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