【CSCO】シスコシステムズ 3つのSで将来を紐解く!

読者の皆様、お久しぶりです。りんりん (@RinRin_aoihabur)です。

今日は米国株のシスコシステムズを紹介します。

シスコ・システムズの今後の将来を3つのSで紐解きます!

りんりん
りんりん

米国株シスコの銘柄分析記事だよ!

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【基本情報】

シスコシステムズ【ティッカー:CSCO】は、世界中のネットワークを開発・接続するために一連の製品を設計・販売し、サービス・ソリューションを提供する企業です。

↓シスコシステムズ(日本法人)のHP

シスコ:ソフトウェア、ネットワーク、サイバーセキュリティ ソリューションのプロバイダー
シスコは、世界規模で展開するテクノロジーリーダーです。シスコの目的は、ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティ、コンピューティングなどのソリューションにより、世界中の人々に向けてインクルーシブな未来を推進することです。

 本銘柄は情報技術セクターに属しています。

同セクターで比較しますと、アップル【APPL】、マイクロソフト【MSFT】、ビザ【V】、マスターカード【MA】に次ぐ時価総額5位の会社です。

かつてITバブル期の2000年頃にはなんと時価総額1位でした。ITバブルがはじけ、シスコシステムズの株価は暴落しましたが、その後現在に至るまでの約18年間は順調に株価が回復しています。

シスコシステムズは1984年創業です。

ダウ採用銘柄の中では比較的若い企業ですが、今後長期に渡って株主に利益をもらしてくれる企業なのでしょうか。

直近の2019/8/14決算発表では、低調な見通しが嫌気され、株価急落しています。(下記のBloomberg記事を参照ください。)

米シスコシステムズ 、低調な売上高見通しで株価急落
米シスコシステムズは14日、8-10月(第1四半期)の売上高が前年同月比で横ばいから2%増にとどまる見通しを示した。低調な売り上げ見通しは、米中貿易紛争と世界経済減速を受けて企業がコンピューターネットワークの更新を控えていることを示した。

それでは、将来の展開を3つのSをキーワードに紐解いていきます!

【3つのSで将来を紐解く】

①”Share” ハードウェア市場の高いシェア

シスコシステムズはネットワーク機器のスイッチやルーターに強みを持ち、世界市場の50%超えの高いシェアを有しています。

競合企業としてはジュニパーネットワークス【JNPR】、モトローラソリューションズ【MSI】が挙げられますが、シスコの優位性は圧倒的なため、ネットワーク機器などのハードウェア市場でシスコを脅かすとは考えにくいです。  

②”Stable” 成長企業から安定企業へ

 2011年から配当も出しており、連続増配7年、過去5年平均配当利回り約3.0%の高配当銘柄です。

かつてはIT業界を牽引する成長株として有名でしたが、今は成長も鈍化し、安定的な銘柄へ変化していっています。

株価の割安性を示す指標であるPERも、予想PER16.0倍(2019/12/11現在)と落ち着いています。

直近の決算で利益見通しを引き下げたことで売りが進み、割安な株価になってきましたね。

懸念材料はハードウェア市場がすでに成熟化しているところで、今後は成長の鈍化さらには市場縮小の流れになっています。

とはいえ、大注目の第5世代移動通信システム”5G”の恩恵も受けることができるので、中期的にはシスコに追い風です。

③”Software” ソフトウェア市場への開拓

 ハードウェア市場の縮小の可能性がある中、シスコシステムズはソフトウェア市場へ軸足を移していこうと、転換を図っています。

そのため、度々ハードウェア関連のエンジニアを中心とした解雇のニュースが流れています。

↓少し古い記事ですが。(東洋経済オンラインより)

次に大規模リストラを発表するのはどこなのか
米ネットワーク機器大手シスコシステムズが5500人の人員削減計画を公表したが、米ハイテク企業による「人減らし」はまだまだ続きそうだ。ハイテク業界はコンピューターや半導体などこれまで稼ぎ頭だったハ…

前々回の2019/8/14決算発表では、ソフトウェア売上高のうち、サブスクリプション収入の割合が58%→70%に伸び、成果の一部が垣間見えます。

サブスクリプションのビジネスモデルは安定的な利益が期待でき、最近注目されています。

ソフトウェア市場は今後も成長・拡大が期待される市場ですが、シスコシステムズがハードウェア市場で築いたような強みが持てるかがポイントになってくると思います。

【おまけ~5Gの落とし穴に注意~】

 最後におまけで、途中少し触れました第5世代移動通信システム”5G”の話です。

米国の代表的な5G関連銘柄は下表の通りです。皆さんは5G関連銘柄と聞いて、どの銘柄を思い浮かべるでしょうか。

個人的には、ベライゾンザイリンクスが真っ先に思い浮かびます。

それはさておき、通信サービスや半導体分野では、どこの企業が主導権を握るか予測が難しいです。

しかしながら、ネットワーク機器分野においては、シスコシステムズのシェアが半数以上を占めるため、自動的に恩恵を受けると考えられます。

ただし、5Gの期待値で株価が引き上げられる点は注意が必要です。

5Gの主導権を握ることが必ずしも株主のリターンとはならないのです。

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“livedoor NEWSより引用”

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。

“Share”、”Stable”、”Software”の3つのキーワードをもとに、シスコシステムズ【CSCO】を長期投資の対象とした観点で、私の考えを整理してみました。

ハイテク株の多い情報技術セクターと言えば、成長著しく”かつ”入れ替えの激しいセクターのため、長期投資に向きづらいと思います。

ですが、ネットワーク機器で高い”Share”を誇るシスコは、”Stable”な長期優良企業になる可能性を秘めているのかな、と勝手に思っています。

30年後の将来にどうなっているのか分かりませんが、”Software”市場での戦略にも注視しながら、見守りたいと思います。

りんりん
りんりん

米国株シスコが成長株から安定株へ変わっていくといいね!

投資はあくまで自己責任でお願いします。

Believe in yourself.

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