読者の皆様、お久しぶりです。りんりん (@RinRin_aoihabur)です。
今日は日本株のオリックス(8591)について紹介します。
高配当+株主優待が魅力の日本株だよ!
本記事では”無限大に変化?“をキーワードに、オリックスの今後の業績と株価についても考察しています。
是非最後までお読みください!
早速紹介していきます。
銘柄紹介
今回ご紹介する銘柄は オリックス(8591)です。 (クリックすると企業HPへ飛びます。)
簡単にまとめると、こんな感じです。
- 業種は金融業。国内トップの総合リース会社。
- 主な事業は6セグメントの多角経営。そのうち、リテール(小売り)部門と海外部門で約6割を占める。
- 創業初年度を除き、54年連続黒字。
- 配当性向30%程度、リーマンショック時には減配、10期連続増配。
- 株主優待が魅力。100株保有で株主優待カード+カタログギフト(5000円相当)。3年以上保有でカタログギフトがグレードアップ。
下の資料は、オリックスのセグメント別の利益・資産の構成です。
リース事業から始まった会社ですが、金融、不動産。事業投資、生命保険、銀行、航空機・船舶関連など多岐にわたる事業を取り扱っていることがよく分かります。
詳しい銘柄紹介は下記をご覧ください。
国内トップの総合リース会社。金融(融資、投資、生命保険、銀行、資産運用)、自動車関連、不動産、環境エネルギー関連の多角的金融サービス事業をグローバル展開。法人金融、メンテナンスリース、不動産、事業投資、リテール、海外の6事業セグメント。金融サービス(リース、ファイナンス)を中心に、カーシェアリング・レンタカー、住宅開発(大京)・不動産投資・施設運営、エコサービスなどを提供。米国ではアセットビジンネスに加えフィービジネス、アジアではリースを中心にビジネスの多角化推進などグローバル事業を強化。傘下に子会社のオリックス自動車、大京、オリックス生命保険、オリックス銀行、ユビテック<6662>、持分法適用会社のバロックジャパンリミテッド<3548>、アーク<7873>を持つ。2014年ハートフォード生命保険を買収、業務ソフトウェアの弥生を買収。2016年関西国際空港・大阪国際空港の運営会社を設立。2018年米ローン・アセットマネジメントのNXT Capital社を買収(1000億円超)。2019年マンション分譲の大京を完全子会社化。
マネックス証券の銘柄スカウターより引用
株価・各種指標
2020/4/26現在のオリックス(8591) の各種指標を簡単にまとめます。
- 株価:1216.5
- 時価総額:1兆6114億円
- PER(予想):5.2
- PBR:0.52
- ROE:11.6%
- ROA:2.7%
- 配当利回り:6.25%(2019年配当実績76円)
- 配当性向:30%
- 自己資本比率:23.8%
割安さを示すPER,PBRは、PER 5.2、PBR 0.52で割安株(バリュー株)として申し分ない水準です。
企業の稼ぐ力を示すROE,ROAは、ROEは10%以上と高いですが、ROAは2.7%と低めです。
同じく大手総合リース会社の三菱UFJリース(8593)のROAは1.2%でしたので、同業他社と比較すれば悪くない水準です。
また、2019年実績で配当性向30%、配当利回り6.25%と非常に高利回りです。
ただし、2020年は配当維持の見込みですが、2021年は減配の可能性がありますので、現在の配当利回りを鵜呑みにしない方が賢明です。
自己資本比率は23.8%と低めですが、ビジネスモデルの性質上仕方がないですし、流動性のある資金として現金同等物が1.28兆円もあるので、倒産リスクは低いと考えます。
上図はオリックスの創業から2019年までの当期純利益のグラフになります。
ご覧のように、リーマン・ショック時は大打撃を受けていますが、黒字をキープし、その後華麗に復活、そして右肩上がりとなっていることが分かります。
過去20年チャートは上図のようになります。
さきほどの当期利益のグラフと比べると、2008年のリーマンショック以後の株価がイマイチ冴えないですね。
業績は伸びているのにも関わらず、未だにリーマンショック前の高値である3600円台を超えていません。
この理由の1つとしては、景気後退時のリスクが大きい業種であり、常に割安株として放置されていること、が挙げられます。
リーマンショック時には最大-95%の暴落(2007年高値3665円→2009年安値170円)を経験した銘柄だけに、強気相場でも上がりづらい銘柄なのかなと思います。
直近でも、コロナショックにより最大-44%の暴落(2020年2月1958円→2020年3月1100円)と大きく下振れしています。
オリックスの今後の株価は・・・
以上を踏まえた上で、オリックスの今後の株価を考えてみたいと思います。
足下の相場では、ご承知の通りコロナの長期化、原油価格の不安定さなどで世界的に深刻な不況に陥るリスクがあります。
IR情報を調べますと、新型コロナウイルスの感染拡大による影響について、オリックスは下記のように述べています。
オリックスの事業の中で、特に新型コロナウイルスの感染拡大により影響を受けるビジネスは、「ホテル・旅館等の施設運営事業」、「空港運営事業(関西エアポート株式会社)」、「航空機リース事業」になります。新型コロナウイルスの感染拡大が終息する時期にもよりますが、当面予断を許さない状況が続くという認識を持ち、慎重な経営に軸足を置くべきだと考えています。
しかしながら、当社は多角的に事業を展開しており、各セグメントにおけるリスクは限定的です。また、財務状況につきましても十分な流動性と高い長期借入比率を維持していますので、引き続き新規投資の可能性を模索していきたいと考えています。
オリックス株式会社 2020年4月16日適時開示より
上記引用の全文は2020年3月期連結決算延期のお知らせをご覧ください。
このような状況において、景気敏感株であるオリックスの株価は短期的に大きな下落となることはあっても、大きな上昇の見込みはないと私は考えています。
長期的な株価トレンドを考えてみても、リーマンショック前の最高値である3665円を超える株価上昇は期待できません。
しかしながら、リーマンショックを乗り越えた実績と現在の財務状況から判断すると、10~20年の長期スパンでは右肩上がりの業績を維持し、配当+株主優待によるインカムゲインにより長期的なリターンを享受できると私は考えています。
なお、オリックスのHPから2009年3月リーマンショック直後のCEOメッセージ(年次報告書2009年3月期)が閲覧できますので、ホルダーの方は一度読んでみるのも宜しいかと思います。
中身を読んでみると、当時資産を拡大しながら収益をあげるというイケイケドンドンの成長政略から、急激な環境の変化に合わせて、財務の安定性と資産の健全化を最優先に実行したことが分かります。
話は逸れますが、オリックスの名前の由来って知っていますか?
”ORIGINAL(独創性)+X(∞:無限大)”を組み合わせた名前だそうです。
オリジナリティを持って、無限大に変化し続ける企業。
そこがオリックスの強みであり、足下の不況も乗り越える原動力なのだと思います。
過去を振り返ると、株価暴落後は企業・ビジネスの在り方が大きく変わる可能性が高いです。
アフターコロナ(コロナ後の世界)で企業が生き残れるためには、如何に変化に適応できるか、変化し続けられるかだと思います。
その点、これまで多角経営に広げていったオリックスは、如何様にも変化できる余地があります。
足下はどう転ぶか分かりませんが、コロナが収束した後のオリックスに期待したいところです。
↓リーマンショックが新たな産業を生み出す契機になった…という記事(日経ARIAより)です。参考にどうぞ。
まとめ
日本株オリックスの投資判断として、私の見解をまとめます。
1)リーマンショックを乗り越えた実績、変化に対応できる企業力、財務状況から、長期的には右肩上がりの業績となる可能性が高いと考える。ただ、株価は割安に放置され続ける可能性がある。
2)短期的には株価がさらに暴落する可能性&減配リスクあり。
3)配当利回り6%超え+株主優待(利回り4%超相当)は魅力的。最小単元100株のみの長期保有は投資妙味あり。
カタログギフトの株主優待権利は3月末頃なので、それまでに様子見て買うのもいいかもね!
本記事がオリックス株ホルダーおよびオリックスへの投資にご興味のある方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
当サイトの運営者りんりんは、2046年4月までに金融資産1億円を目指しています。
今後も読者の皆様にも、りんりんの長期投資にお付き合いいただければ幸いです!!
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投資はあくまで自己責任でお願いします。
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↓運用実績はこちらで紹介しています。参考にどうぞ。
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